2023秋田豪雨災害

はじめに

 立正大学の学生は、埼玉県立大学・岩手大学・岩手県立大学の学生とともに、様々な関係者のご協力をいただきながら、2023年7月に発災した秋田県大雨災害の被災地支援活動を行いました。自然災害が多発する中で、「自分にも何かできることがないか」と感じる若者は数多くおります。その想いを、安全に配慮しながら具体的な活動に結びつけられるよう支援することにより、被災者や被災地支援者のみなさんに力をもたらすことができるとともに、学生自身も大きな学びを得られると考え、これまで学生活動の支援を行ってまいりました。

 本レポートは、今回の活動にご協力いただいた皆様にご報告を行うとともに、今後、立正大学や他校において学生災害ボランティア活動支援を行うための参考になればと思い、活動の経過や学生の感想をまとめたものです。学生の活動にご協力いただいた皆様には、深く感謝申し上げますとともに、今後ともご指導いただきたく、お願い申し上げます。

 

1.活動の経過

【準備・調整活動】

  • 7月20日(木):日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)による被災地先遣。ソ教連災害担当理事山本克彦氏(日本福祉大学教授)、小森敦氏(ソ教連事務局長代理)による状況把握・調整。
  • 7月26日(水):いわて連携復興センター/いわて学生ボランティアネットワークの川原直也氏が、秋田市および五城目町災害ボランティアセンター、(一社)ドチャベンジャーズを訪問・調整。
  • 7月27日(木):ソ教連から、学生ボランティア実施の際の資機材(長靴、ファン付きベスト、手袋等、防塵マスク、ゴーグル、ツナギなど)の提供可能であることを確認。
  • 7月28日(金):ソ教連の先遣として、新井利民(立正大学教授)が秋田市および五城目町災害ボランティアセンター、(一社)ドチャベンジャーズを訪問・調整。
  • 7月29日(土):新井が五城目町災害ボランティアセンターの調整によりボランティア活動を行い状況把握。
  • 8月1日(火):立正大学ボランティアセンタースタッフと学生募集に関する打合せ。ボランティアセンターの協力企画として、学生募集、交通費半額助成、資機材の貸し出しなど担っていただく。
  • 8月3日(木):募集要項を作成し、立正大学社会福祉学部社会福祉学科学生への告知、立正大学ボランティアセンター登録学生への周知など、学生募集スタート。
  • 8月5日(土):今後の学生ボランティア活動支援方法について、山本克彦氏、川原直也氏、新井利民がZoomにて打ち合わせ。その後メールベースで打ち合わせ・調整を継続。
  • 8月10日ごろ:学生の参加希望状況を集約し、当面8月16-17日、および24-27日の日程で活動を行うことを決定。寝袋や資機材の輸送(宅急便)、レンタカー手配、宿所提供場所との調整等を行う。

【学生活動第1陣】

  • 8月16日(水):立正大学社会福祉学部4年1名、心理学部3年2名と教員1名が秋田入り。宿所提供先へ寝袋や各種資材の搬入を行う。秋田市災害ボランティアセンターの様子も見学し、応援に来ている福島県社協の職員の方から、本日ボランティアが対応したニーズがどんなものだったのか、今後の支援の見通しなどについて説明を受ける。
  • 8月17日(木):OPEN JAPANの調整の元、NPO法人国際ボランティア学生協会 (IVUSA)の学生たちとともに、被災世帯(男性単身世帯)の掃除を行う。発災後1ヶ月経過しているが、生活の再建が難しく2階で生活しており、入浴や食事も十分ではない状況を確認。午後は、ピースボート災害ボランティアセンター、BOND & JUSTICEの炊き出し活動を支援し、住民の方への提供までを担う。

【学生活動第2陣】

  • 8月24日(木)立正大学文学部史学科3年1名が、秋田市災害ボランティアセンターの調整の元活動を実施。
  • 8月25日(金):立正大学文学部史学科3年1名、文学部文学科3年1名、社会福祉学部社会福祉学科4年1名、埼玉県立大学看護学科3年1名と教員1名が、秋田市災害ボランティアセンターとOPEN JAPANによる調整を通じて被災世帯の家財の片づけ、廃棄物仮置き場への廃棄を実施。
  • 8月26日(土):いわて学生ボランティアネットワーク(岩手県立大学、岩手大学)、立正大学・埼玉県立大学学生のチーム11人で、五城目町災害ボランティアセンターを通じて、被災世帯の倉庫の洗浄を実施。
  • 8月27日(日):秋田市災害ボランティアセンターとOPEN JAPANによる調整を通じて、被災世帯の床下の泥かきと床板の洗浄を実施。

2.立正大学の参加学生

  • 社会福祉学部社会福祉学科 3年1名 4年1名
  • 心理学部臨床心理学科 3年2名
  • 文学部史学科 3年1名
  • 文学部文学科日本文学専攻 3年1名
    *他に埼玉県立大学看護学科3年1名、岩手大学・岩手県立大学の学生と一緒に活動。

 

3.協力いただいた機関・団体(順不同)

(社福)秋田市社会福祉協議会        (社福)五城目町社会福祉協議会

(一社)日本ソーシャルワーク教育学校連盟  (一社)OPEN JAPAN

(一社)ドチャベンジャーズ             (特非)いわて連携復興センター  

東北関東大震災支援隊本部BOND & JUSTICE    (一社)ピースボート災害支援センター

(公財)日本財団 (「令和5年6月・7月の大雨被害に関わる支援活動」助成)

立正大学ボランティアセンター   立正大学社会福祉学部

 

4.学生の感想

災害ボランティア活動に参加して(立正大学社会福祉学部社会福祉学科4年 Sさん)

 7月中旬に秋田市で発生した水害の災害ボランティア活動に参加した。秋田市の社会福祉協議会にて地域の方々やオープンジャパンの方々と共同して支援を行う過程を知ることができた。ニーズの聞き取りが一番難しい部分だと思ったがその点についてあまりお話を伺えなかったので少し心残りである。

 私も実際に水害の被害に遭われた家での清掃や、炊き出しの手伝いをさせて頂き、微力ではあるが地域に貢献できた貴重な体験になった。

水害の被害から約1ヶ月後に現地に伺ったので被害の実態を見ることはできなかったが、未だに営業ができていないお店や、浸水した影響で使用できなくなった家電などが道路の脇にあり、まだまだ普通の生活とは程遠いと感じた。

 今回が私自身初めてのボランティア経験だった。日本で生きている以上、自然災害は免れないであろう。そのためにもボランティア活動を広めたり、ボランティアに参加することで気持ちの面での備えにもなると思った。今回のボランティア活動を通して、社会人になってもボランティアに参加し地域に貢献したいと思える貴重な経験になった。

 

秋田県災害ボランティアに参加して(立正大学心理学部臨床心理学科3年 Kさん)

 今回、秋田県での災害ボランティアに参加させていただき、多くのことを学び、感じることができました。また、自分の卒業後の進路を考える上でも貴重な経験でした。

 浸水被害を受けたお宅の掃除をさせていただいた時、住んでいる方がボランティアのメンバーとやりとりをしている様子を見て、私は何か力になりたいと思って来たけれど、その一方的な想いだけでは十分ではないのだと改めて感じさせられました。お宅に住んでいる方の表情を見て、私たちにとってそこは被災した住宅で、ボランティア活動をする場所であっても、この方にとっては長年住んできた家であることに変わりはなく、住み慣れた家に大勢の人が入ってきて掃除をされているという感覚なのだなと気付かされました。誰かを支える行動を取る時、相手の立場に立って考え、行動するのは当たり前のように思っていましたが、その場で私は充分に意識できていなかったと思います。

 普段、学部の授業の関係で子どもの声を聴くボランティアに参加させていただいていますが、そこでも同様に、相手のために何かするということの難しさと奥深さを感じています。最近では、自己満足で終わらないよう気を付けるうちに、このような活動にやりがいを見出せなくなってしまっていましたが、今回のボランティアで、立正大学のメンバーや他大学の学生の方々、他のボランティア団体のメンバーの方々など、多くの仲間と一緒に活動することができて、純粋に誰かのために何かすることのよさや、自分が力になれることの嬉しさを感じることができました。

 今回のボランティアで感じたことや学んだことをもとに、支援について、ひいては今後の進路についてこれからも考え続けたいと思います。

 

秋田県災害ボランティア(立正大学心理学部臨床心理学科3年 Yさん)

 今回の災害ボランティアに参加して、1番感じたことは人の思いやりや助け合いの力です。人と人とは支え合って生きているという表現がありますが、まさにそれを身近に感じることが出来た2日間でした。

ボランティア活動をしている方々は、当たり前かもしれませんが被災された方の為に懸命に活動されている方ばかりでした。初日にボランティア活動の拠点にお邪魔した際に、設置されていたホワイトボードに一目で活動状況が分かるように記されているのを拝見しましたが、1ヶ月経っているのに支援を必要としている人が予想していたよりも多くて驚きました。また、活動内容も家具の搬出やごみ捨て、泥の掻き出しなどがあり自宅が浸水するという事態の深刻さを感じました。

 2日目に実際に被災した住宅の掃除をお手伝いさせていただいた際、剥がれていたり泥が付いていたりする床を見てとても衝撃的でした。ボランティアの方が依頼した方の要望以上の事をしようと「ここをこうすればもっと生活しやすくなると思うので、やっても良いですか?」と色々な事を提案しているところを見て、思いやりの力を感じました。私は他のボランティアの方々と協力しながら雑巾が真っ黒になるまで床を拭きました。拭いたら拭いた分だけ泥が取れるのでとても疲れましたが、互いに励まし合って泥の塊がある程度無くなるまで綺麗にすることが出来ました。私たちは次の活動があったので途中で抜けさせていただきましたが、炊き出しの際にボランティアを依頼した方がいらっしゃって綺麗になったと嬉しそうにお話されていたのがとても印象に残っています。

 午後からは、炊き出しの準備を行いました。お米を2升、3回といだ事は今までに無い経験でした。一緒に炊き出しを作っていたボランティアの方々は手馴れたように次から次へと材料を刻んだり煮込んだりと手際が良くて、流石としか言いようがありませんでした。少ない人数で約80人分の食事を用意したのですが、本当は200人分用意する予定だったと聞きました。無償のボランティアで非常に手間のかかることをしていると感じましたが、全く辛そうではなくむしろ食べてもらうことを楽しみにしていらしたので、ここでも思いやりの力を感じました。私は慣れない作業をしたのでとても疲れていましたが、炊き出しを住民の方にお渡しする際に「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたことがとても嬉しかったです。

 私自身は災害があまり起こらない場所に住んでいたため、今回の災害ボランティアに参加したことで実際の被災地や支援の様子を見て学ぶことや初めての経験が沢山ありました。貴重な経験をさせていただいたと実感しています。

秋田県災害ボランティアへの参加を通して(埼玉県立大学 保健医療福祉学部 看護学科3年 Kさん)

 8月25日から27日までの3日間、秋田県秋田市、五城目町において災害ボランティアに参加させていただいた。

 3日間を通して、水に浸かってしまった家具や家電、家の一部などを運び出して汚れを拭き取ったり、土の付いた床板をブラッシングしたり、家の中に残った泥をかき出したりしたが、土埃の舞う中で作業にあたっていると暑さや汚れ、疲労など、身体的な負担の大きさを痛感した。また、元は生活用品として暮らしの一部であったものが土や泥に汚れた姿を見ると、心が痛くなった。これは、実際に使っていた住民の方にとってはなおさらのことだと思い、精神的な苦痛も伴う作業であることを感じた。使えなくなってしまった家具などをトラックに積み込んだ後、集積場に持って行ったが、そこではこの豪雨災害による被害の大きさを思い知らされた。山のように積みあがっている一つ一つの家具や家電に持ち主がいて、家庭があったこと、また、それらをここまで積み込んで持ってくるまでにどれほどの人々の働きが必要であったかを思うと胸が苦しくなった。

 加えて、学生以外のボランティアに携わる方々とも話す機会があり、それらを通して、住民とのコミュニケーションの重要性やボランティア活動の在り方などについても深く考えさせられた。災害ボランティア活動への参加は初めてのことで、わからないこともたくさんあったが、こういった方々に多くのことを教わり、視野が広がったように感じられた。

 また、私は保健師を目指しており、保健師としてできることについて考えながら3日間の活動に取り組んでいた。その中で、保健師にできることには限りがあることに気付かされた。健康問題に関わること、特に顕在化した問題を抱える人々への対処は優先的に実践されるが、今回の活動のような家の片づけや掃除などの支援を行うことはできない。しかし、それまで健康的に生活してきた人でも、突然、災害によって生活変容を強いられ、それでも復旧作業に努めなければならないとなると心身の健康への影響が危惧されるが、そのような人々に保健師として介入することは難しいのではないかと感じた。一方で、長期的な関わりを通して被害状況や住民の健康状態についてなど、豊富な情報を持つボランティアの方々や社会福祉協議会などの存在についても知ることができた。こういった方々と連携し、協働することで、保健師として必要な支援の提供につなげられることを学んだ。

 このように、今回の秋田県災害ボランティア活動への参加を通して、災害による影響の実際や住民らの直面する光景、またそれらに対するボランティア活動に携わる人々や地域の人々の結びつきについて知ることができ、人々がそのとき、どんなことを感じ、どんな助けが必要となるのかといったことについて、より具体的に想像することができた。このような貴重な経験を与えてくださり、また現地で出会い、関わったあらゆる人々への感謝の気持ちを忘れず、今後の学びに活かしていきたいと強く思う。

秋田県災害ボランティアの感想(立正大学文学部史学科 3年 Yさん)

 2023年8月24日から26日にかけて、同年7月に秋田で起きた豪雨災害のボランティア活動に参加しました。高校生のときからボランティア活動をしてみたいとは思っていたもののなかなか踏み出せず、今回やっと参加できました。初めての秋田で、初めての人と、初めて災害ボランティア活動をすることに不安がありましたが、振り返ると本当に参加してよかったと思っています。

 1日目と2日目の午前中は1人で活動し、2日目の午後と3日目は他の学生と活動しました。主に浸水した民家の畳や板材などの運び出し、倉庫内の掃除、ゴミ拾いを行いました。学生なので、もしかしたら現場に派遣してもらえないかもしれないとも考えていましたが、想像していた災害ボランティア活動をそのまま経験することができました。

 実際に被害に遭われた住民の方の、当時の話や今の状況などを伺いつつ、同じグループの方と協力して作業を進めました。熱中症対策で毎日午前中のみの2時間ほどの作業しかできず、もう少しやりたいというところもありましたが、短時間で集中して作業できるメリットも感じました。住民の方にも同じグループの方にも、パワーのある若者や孫のような感じで接してもらえて嬉しかったです。

 ボランティアの方々は日本中の様々なところから来ていて、その経歴も多様でした。ボランティアが最終目的ではない人や、旅行中にたまたま参加することを決めた人なども多くいました。私が話を聞いたのは10人にも満たないくらいの人数ですが、それでも私の世界や視野が広がりました。

 また、秋田市も五城目町もボランティアセンターの方が元気に迎えてくれたり、驚くほどの数の飲み物をくれたり、活動の前後に笑顔で声をかけてくださり、明るい気持ちにさせてくれるところがありがたいと感じました。

 初日の活動のあと、同じグループになった方の車で、お昼ご飯や、竿燈祭りの資料が展示されているねぶり流し館、お土産屋さんにご一緒させていただきました。道中にもいろいろな話をして、充実した時間を過ごしました。こういった出会いや交流のおかげで、ボランティアとして認めてもらえている自信にもつながったし、活動しに来てよかったと強く感じ、大きな充足感を得ました。

 2日目以降、他の学生とはお互いに初対面でしたが、活動や宿泊を通してとても仲良くなれたと思います。秋田という関東から離れた場所で、普通に学校に行くだけでは得られない出会いに感謝するとともに、どんどん仲間としての意識が強くなっていきました。

 今回の活動期間中、温泉や地元の美味しいご飯を堪能することができました。ボランティア活動を通じてその地域のことをもっとよく知れることや、自身の中で繋がりやゆかりを持てることが素敵だと思います。人の生活を支えるのは人なのだと身をもって理解したし、自分にもできることがあると希望を持てました。今までニュースで災害を見ても大変だなと思うだけでしたが、今回の経験から自分が力になることができるとわかりました。災害だけでなく小さなことでも、自分にできることがあれば力になりたいと考えるようになりました。

 素敵な出会いや経験の場をつくってくださり、手厚くサポートしてくれた新井先生と、一緒に活動してくれた学生をはじめボランティアやボランティアセンターの方々に心から感謝しています。他の地域や地元でボランティアの機会があれば参加したいし、今度は旅行として秋田に訪れたいと思います。

 

秋田県災害ボランティア活動の感想(立正大学文学部文学科日本語文学専攻3年 Kさん)

 私は2023年8月25日金曜日から27日日曜日まで、秋田県で大雨災害のボランティア活動に参加してきました。はじめに3日間の活動振り返りつつ、感想を述べていきます。

 25日は午後から始まり、被災者の自宅の使えなくなった家電や廃材を回収し、災害ごみ仮置き場に運ぶという内容でした。廃棄物は泥が乾燥したことにより動かすたびに土埃が舞い、目や鼻をしっかり守る必要があるとわかりました。特に印象的だったのは災害ごみ仮置き場の光景でした。仮置き場では家電や木材、ビニール素材のものなど分別してあったのですが、どれも山のようになっていました。廃棄物の山をバックに青空があり、その対比が印象に残っています。

 2日目は五城目町で1日ボランティアを行いました。車庫の清掃ということで、物を外に出す、車庫内の清掃・家財の拭き掃除、元に戻すという作業でした。私は金属製の棚やピアノ、仏壇の拭き掃除を担当しました。炎天下の中での作業であったため、棚はすぐに熱くなるし、仏壇は作りが複雑であり触れたこともなかったため、正直大変な作業でした。しかし、綺麗になったことが目に見える作業であることから、やりがいを感じることができたし、置く場所や掃除方法の要望などを持ち主の方と会話しながら行ったため、コミュニケーションを取ることの大切さを学ぶことができました。

 最終日は泥かきや床材の清掃を行いました。泥かきは床の土台と地面の間に入り込んでしまった泥を土のう袋に詰め、平らにならすというものでした。これがかなりの重労働であり、家の構造もあってか風があまり来なかったため、1番汗をかいた作業でした。床材の清掃は剥がした床板を乾燥させ、乾いた泥をブラシや道具を使って取り除き、再利用できるようにする作業でした。日本家屋は1度床板を剝がしても再利用することができるということでお金の話なども含め、すごさを再発見できました。どちらの作業も声を掛け合いながら行うのが良いと教えていただき、協力することの大切さを改めて感じました。

 次に今回の災害ボランティアに参加した感想や考えたことを述べます。それは現地に行くことの重要さです。私は正直、このボランティアの募集を見るまでは秋田県で大雨災害があったことを忘れていました。秋田市に着いてからも、発生から1か月以上経っていたからか中心地では大雨の被害を感じることはありませんでした。しかし、メイン通りから一本入ったところや少し離れたところではお店がまだ再開していなかったり、廃棄物が家の前に積み重なっていたりと復興途中であることを思い知らされました。メディアなどで目にすることもなくなり、過去の出来事になっていましたが、現在進行形で起きていることだとわかり、忘れてはいけないと実際に目で見たことで考えました。特に、現在は物資が足りないことよりも人手不足が問題になっていると感じました。ほかにも、被害者と直接会って話を聴くことで悩みを引き出したり、支援をしたりすることができるため、必要不可欠だと学びました。災害ボランティアは重労働であるだけではなく、今回のように気温や環境も関わってきて大変でしたが、つらいのは数日であり経験は一生涯保つことができるため、参加して良かったと考えています。

 最後に今回の災害ボランティアに関わった全ての方に感謝を申し上げます。災害ボランティア初心者の私たちにアドバイスをくださったり、飲み物や施設の提供をしてくださったりと被災者の支援をしているボランティアも支援されていることに気が付きました。今回得た経験や学んだことを活用していきたいです。本当にありがとうございました。

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20230805秋田県災害ボランティア要項(Ver2).pdf
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20230800秋田県水害学生ボランティアまとめ.pdf
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